hamaokaのDT日誌

DTラジオパーソナリティhamaokaが気付いたこと、考えたことを書いて行きます。主にビジネスよりの内容になると思います。

ユダヤ人の頭(イディシェ・コップ)①

皆さんはユダヤ人と聞くと何を思い浮かべるだろうか?

僕が思いつく限りでは、下記のようなことだ(思いついた順)

1.億万長者が多い(ロスチャイルド一、ジョージ・ソロスワーナー兄弟、マイケル・デル、マーク・ザッカーバーグ

2.歴史に名を残す学者が多い(アインシュタインファインマンフロイトマルクス

3.世界を牛耳ろうとしている(ユダヤの陰謀)

4.歴史上迫害を受け続けてきた(ナチスホロコーストなど)


一般的なイメージとしても上記に集約されるのではないだろうか。

ここで、なぜ僕がユダヤ人を取り上げたか、理由を簡単に書くと、下記のようなことを思ったからだ。

ユダヤ人は成功者(金銭的、学問的)
が多いけど、いったい何が優れているのだろう?何か秘密があるんじゃなかろうか?』

もちろん、突然思いついた訳ではなく、次の2つのようなことが、心に引っかかっていたからである。

1つは、成功者に共通する特徴としてユダヤ人ていうのがあるなと漠然と思っていたということと、2つ目は氾濫するビジネス書をいろいろつまみ食いして己を向上させるよりは、もっと普遍的なところから学んだ方が良いのではないかという問題意識があったということだ。

以上の二つのことから『ちょっとユダヤ人から学んでみよう』と思ったのが、ユダヤ人をテーマにしたきっかけだ。

さて、ここでその秘密に入る前に、ユダヤ人に対するイメージについて振り返ってみたい。

1.億万長者が多い
2.歴史に名を残す学者が多い

上の1,2については事実であるし、特に異論はないだろう。
ちなみに1,2それぞれを金銭面、学問面と分けると、さらに以下のような事実がある。

金銭面:アメリカの富豪トップ200人の内25ー30%がユダヤ人(2003)

学問面:ノーベル賞受賞者の2割強がユダヤ人(2003)

では下記についてのイメージはどうだろうか。
3.世界を牛耳ろうとしている
4.歴史上迫害を受け続けてきた

これらを説明するにはまず、『ユダヤ人とは』というところから説明しなければならないので、少しユダヤ人について、歴史も含めて基礎を知っといていただきたい。

まず、『ユダヤ人』とは一般的な定義をみるとウィキペディアで下記のようにある。

ユダヤ教の信者(宗教集団)、あるいはユダヤ人を親に持つ者(血統)によって構成される民族集団

我々は◯◯人と聞くと、どうしても人種的なカテゴライズを考えがちだが、ユダヤ人とは、定義の前半にあるようにユダヤ教の信者のことも指す。

そして、実際にはこの定義に当てはまる場合が多い。
つまり、ユダヤ人と言っても、我々がイメージするような、なんとなく欧米人ぽい風貌の人もいれば、中東系もいるし、アジア系もいるということだ。

それは4.歴史的に迫害を受けてきたということと関係している。

詳細な歴史はここでは紹介しないが、
大まかに書くとすると、以下のような迫害の歴史がある

紀元前
・エジフト人による迫害
バビロニアでの迫害


紀元後
ローマ帝国での迫害(紀元前も一部含む)
キリスト教徒による迫害
・ロシアでの迫害
ナチスによる迫害

ユダヤ人の歴史は迫害の歴史である。
このことによりユダヤ人の大きな特徴として下記の2つが挙げられる

1つは国を持つことができなかったため、土地のような資産が持てないこと、
もう1つは地理的な拡散(ディアスポラという)である

5.イスラエル建国により、ユダヤ人はようやく国を持つことができた訳だが、その時にはユダヤ人は全世界に拡散してしまっていた。
この地理的拡散によって、様々な地域にユダヤ人が移り、そこの地域に溶け込み、子孫を残すことによって、様々な風貌のユダヤ人が生まれるに至ったのである。

ではここで世界に拡散したユダヤ人を含め、ユダヤ人は果たして世界に何人いるのだろうか?

正解は2010年で1,358万人だ。(世界の人口の0.02%で、東京都の人口ぐらい*1,338万人 2015年)

これを聞いて皆さんは正直どう思うだろうか、僕は「少な!」と思った。

そう考えると、3.世界を牛耳ろうとしているということに少し「?」が付いてくる。

東京都の人数かつ、全世界に拡散した状態でどうやって世界を牛耳るのだろうか?

反論として、「いやいや、ユダヤマネーとユダヤネットワークを使えば世界を牛耳ることも可能だ」というのもあるだろう。

しかし、それならば人口、ネットワークで中国人が世界を牛耳ろうとしている、という方が、まだ現実味があるのではないだろうか。

ちなみに現実の政治の世界、世界のリーダーたらんとするアメリカでは、歴代大統領にユダヤ人はいないし、ユダヤ人議員も上院、下院合わせても10%に満たない(2004年時点)。

世界を牛耳る云々のユダヤの陰謀的な話は一定数支持者がいると思われるが、ここでその議論をするつもりはなく、詳述はユダヤの陰謀系の本に譲りたいと思う。興味がある方は、そちらを
ご参照いただきたい。

ユダヤ人について基本的なところがわかってきたところで、ようやく本題の

ユダヤ人は成功者(金銭的、学問的)
が多いけど、いったい何が優れているのだろう?何か秘密があるんじゃなかろうか?』

に入っていこう。  

ここでもう一度、1,2で挙げられた下記の事実を振り返ってみよう

金銭面:アメリカの富豪トップ200人の内25ー30%がユダヤ人(2003)

学問面:ノーベル賞受賞者の2割強がユダヤ人(2003)

世界の人口の0.02%ということを鑑みると、より上記の事実の凄みが増すはずだ

ユダヤの陰謀の話の裏には、もしかすると上記の様な少数精鋭のユダヤ人に対する僻みがあるのかもしれない)

ユダヤ人の頭(イディシェ・コップ)②へ続く]