hamaokaのDT日誌

DTラジオパーソナリティhamaokaが気付いたこと、考えたことを書いて行きます。主にビジネスよりの内容になると思います。

高齢化はビジネスチャンス

グローバル化と高齢化、二種類の外的環境を踏まえた時に、目指すべき方向を考えてみた。

まず、グローバル化(このワード自体曖昧だが)が進んだ先に何が待っているかを下記に示す

•英語を話す人がふえる
•海外の事情を知る人が増える
•外国人が沢山日本にやって来る
•働き方が欧米のホワイトカラーが基準になる(アウトプット重視)
•外国のサービスが沢山入ってくる

とりあえず適当に挙げると、こんなところだらう。

次に高齢化が進んだ先に待っていることを下記に示す。

•おじいちゃん/おばあちゃんの割合が増える
•高齢者向けのサービスがふえる
•介護する人(ヘルパー、家族)が増える
•消費の傾向が変わる(健康、旅行、食、歴史があるもの)
•就労人口減少に伴う生産性の低下(GDPなど)

上記を踏まえた上で、個人、経営者の、観点での目指すべき方向性を探って行きたい。

①個人
結局グローバル化と言っても、すべての日本人が海外に飛び出していくなんてことはなく、通常通り我々は日本で暮らしていくことになるのは基本的に変わらない。
そんななかで我々はせいぜい『半径4キロの充実』があれば十分だと思う。

ちなみに半径4キロというのは僕の感覚で、徒歩圏内のマックス値(大人の歩く速度の時速4キロに基づく、1時間以上歩くのはしんどいので)と割と細部まで街の事を把握できる範囲(生活圏内)を表している。

ただ『半径4キロの充実』とは、グローバル化と高齢化が進んでいる今だから目指すべきことではなく、いつの時代にも共通する考えではあると思う。

あえて我々が時代を見据えて備えておくべきことを言うとしたら、下記のようなものだろう。

1. 適当に英語とかかわっておく
これはテクノロジーの進化で、自動翻訳装置の方が先にできてしまうかもしれないが、普及速度を考えるとやはりそれなりに聞いて話すくらいはできるようになっておきたい

2. 適当に地域コミュニテイに所属しておく

家族、親戚、友人の一部を除けば、他に関わりのある人は、ご近所さんだろう。加齢に伴う行動範囲の縮小により、ご近所さんとの付き合いの重要性は自然と増すはず。

とはいえ、グローバル化と高齢化に対し個人でできることなどたかが知れているので、一般的に老人になったら健康な肉体、最低限生活できるだけの資金があれば十分だろう。

②経営者

経営者にとってグローバル化と高齢化は果たして良い流れなのか、悪い流れなのかどちらだろうか。
僕は良い流れと考える。

理由は下記の2つだ
1. グローバル化により自社製品を海外に広く展開できる(ただし国によって価値観が異なるため、製品のチューニングは必要)

まだまだ日本でグローバル化していないが世界でも通用するものはたくさんあるはず。特にエンターテイメントなどのソフトの部分は、まだまだ宝の山だと思う。テレビ番組や音楽、小説、またアダルトコンテンツなどは高いポテンシャルを秘めていると思う。恐らくマーケッティングに課題があると思われるため、経営者もリソーセスを投入しても良いと思う。

2.高齢化により世界に先駆けて新サービスが創出できる

日本は世界に先駆けて高齢化が進んだ国だ、ここで高齢者向けの良いサービスが作れれば、今後の世界標準としてプラットフォーム化できる可能性は大いにある。

特に中国は今後高齢化に悩まされるはずであり、これは巨大なマーケットになりうる。

高齢者に対してのサービスはこれからたくさん出てくると思うが、僕が思うに高齢者向けのサービスのポイントは、まず高齢者を不安にさせないことだと思う。

どういうことかというと、年を取るたび新しいものに対して抵抗がでてきてしまう。
ここで、どうしても新サービスと高齢者の心理がバッティングしてしまうが、これを解決するためには下記のやり方があると思う。

どういうものかというと、見た目は少し前のデザイン(高齢者が昔見たことある形)にして、中身をバージョンアップさせるやり方だ。

例えば携帯ならガラケーのフォルムに最新機能を盛り込むことだ。
ここで、スマフォとガラケーでは全然別物という意見は置いておく。とにかく形がスマフォになった時点で拒否反応を示す高齢者はたくさんいるはず。
見た目でいったん高齢者の心理ハードルを下げて、最新版を売った方が効率的だ。

また、もう一つの心理的なハードルとして、登録制にして、高齢者に継続的な顧客になってもらうような新サービスを作ったとしても、登録手続きがネットでの自主登録などではその時点で拒否反応をしめしてしまい、結局サービスが使用されないことになってしまう。
かといってわざわざ店頭での説明員を雇うのもコストが増加してしまう。

そこで自動で手続きを進めていくソフトをパッケージとして作ったら、結構需要があるのではないかと思う。

どういうものかというと、タブレットのタッチ機能を利用し、登録手続きに必要な項目が、一つ一つ画面に表示され、高齢者はただ『次へ』ボタンを押すだけというものだ。ちなみに文字を読むのも高齢者にはストレスになるため、音声サポートは欠かせない。

以上のようなシステムをパッケージで売るわけだ。

高齢化には間違いなく様々なビジネスチャンスが眠っている。

結論として、グローバル化に対し、悲観的に語られることの多い高齢化だが、考え方によっては、様々なチャンスが眠っているポジティブなものとしても捉えることができる。

個人としては、健康と老後の備えを作っておこう。
なんて月並みな締めで締めくくりたい。